相変わらず仕事に追われる日々を過ごしているのですが、2月27日の土曜日、丁度前日にジュネーヴで、そして翌日にはチューリッヒでミーティングがあったので、合間を縫っての1日、ずっと念願だったアルプスでのスキーに挑むことにしました。
ジュネーブで仕事終えた後、鉄道を2回乗り換え3時間かけて訪ねたのは、グリンデルワルト(Grindelwald)。スイス、ベルナー・オーバーラントにあるアルプス観光の拠点として有名な町です。かの有名なユングフラウやアイガーといった名峰へアクセスできる町でもあります。
27日は早朝より快晴。絶好のスキー日和でした。
ゴンドラに乗り、そして1度リフトを乗り継いで降りると、そこはもう標高2,000メートルの天上界。眼前には陽光を浴びて白く輝くアルプスの山々が迫り来ます。美しさのあまり言葉を失うとはまさにこのことで、しばし威容の前に立ち尽くしてしまったのでした。筆舌に尽くしがたい美しさです。
ゲレンデはとてつもなく広大で、滑り応え抜群。しばらく降雪がない上に晴天続きだったそうで、残念ながら雪質はパウダーとはいきませんでしたが、そのマイナス分を補って余りあるスケールの大きさで、存分に楽しめました。しっかりとゲレンデマップ、ルート表示を見て滑らないと迷ってしまうほどです。丸1日ほぼ自分の出せる最高スピードで滑降し続けましたが、それでも到底全コース滑り切ることは出来ませんでした。
そしてこちらが有名な三山。左から、アイガー、メンヒ、ユングフラウ。4,000m級の山々です。写真集やガイドブックで目にしてきたこれら名峰のこの真下をスキーで降りていくなんて、にわかには信じ難かったです。
滑りながら、ムービーも撮影してみました。爽快感、伝わるでしょうか。広い真っ白なゲレンデを真っ直ぐに滑って行くのです。
こんな最高のゲレンデがすぐ近くにあるのだから、スイスの子供たちのスキーの腕前が上達しないはずがありません。惚れ惚れと雪山を眺めていたら、子供5人組が「Swiss ski kids! Photo, photo!!」と叫びながら写真を撮って欲しいと寄ってきました。そこで撮ったのがこの1枚。それなりに斜度のある斜面なのですが、皆余裕綽々。何といっても、保護者不在、小学生だと思うのですが子供5人だけで滑っているのが衝撃的でした。上手だから、自分自身で自信があるのはもちろんのこと、親も安心して放置しているのだろうと思います。
かなりの強行軍でしたが、無理してでも行った甲斐がありました。チューリッヒまでまた乗り換え2回の帰路3時間、ずっと余韻に浸っていました。ロンドン赴任後、最高の思い出となった1日です。